3/11(金)に三浦市内でトークライブを行うシンガーソングライターの うすい まさとさん 港南台在住 36歳
子どもの「気持ち」を歌で代弁
○…10歳の自閉症の長男に6歳のアスペルガー症候群の次男、4歳のウエスト症候群の長女と、3人の発達障害児の父親。またシンガーソングライターとして、人と上手くコミュニケーションが取れない3人の子どもたちの気持ちや親の心情などを綴った曲を歌う。ステージ活動も行い3月11日(金)には、三浦半島では初のトークライブ『きみの心をさがして』を、三浦市青少年会館で開催する。
○…平成16年、当時4歳だった長男が自閉症と診断された。それまで「言葉がほかの子どもより遅いな」とは思っていたが気が付かず、診断後もすぐには現実を受け入れられなかったという。それでも夫婦で「どんな障害があっても自分たちの子どもだから」と話し合い、高校卒業後に全国でライブをするなど続けていた音楽活動を休止し、少しずつ障害と向き合っていった。その後相次いで、長女と次男ともに発達障害と分かった。「長男がいたから長女も次男も早期発見できた。互いの存在が良い刺激となっている。3人いてよかった」と明るい表情。
○…映像配信の仕事に音楽活動と忙しいが、休日には公園で遊び、一緒にスタジオにも入る。夜は「心の引き出しが増えれば」とたくさんの絵本を読み聞かせる。現在は長男が絵を描いて気持ちを表現できるようにもなり、「少しずつ成長している。大変なこともあるけど子育ては楽しいよ」と顔をほころばせる。
○…「気持ちを伝えられない本人たちが一番苦しいはず。自分が歌で思いを代弁し、聞いた人が何か感じてくれれば」と音楽活動を再開したのは3年前。1年ほど前からは「成長する姿を皆さんにもみてほしい」と、長男も一緒にステージに登場し、表現を行なうようになった。「3人が輝けるものを一緒に探していきたい」と夫婦で子育てに奮闘する毎日は、修行のようだと悪戯っぽく笑う。子どもたちの成長を原動力に、今日も歌い続ける。
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