(社)逗子葉山青年会議所の48代目理事長を務める 椿 和憲さん 葉山町木古庭在住 34歳
組織の力を地域の力に
○…「個の力が組織の力、組織の力が地域の力になる」―。地域の若者が社会貢献を通して、まちづくりに参加する「逗子葉山青年会議所(JC)」。メンバーそれぞれが家業や仕事を抱える傍らで地域に向けた取り組みに日々奔走する。今年度は11人と少数精鋭のスタート。「人数が少ないからこそ5年10年先を見据えた組織づくりをしたい」。そう話す横顔に精悍さをたたえ、48代目理事長としての舵取りがスタートした。
○…JCに入会したのは7年前。当時のメンバーから誘いを受けた。家業を継ぐため地元に戻ってきたさなか「地元で商売をするなら」と入会。「でも当時は『とりあえず参加していれば』くらいの軽い気持ちだった」。しかし、いざ入ってみるとJCは志を持ったメンバーばかり。皆が一生懸命だった。地域の親子に絆を深めてもらおうと親子参加型プログラムを企画したり、公開討論会を行ったりと活動は多様。周囲の熱意に触れる中、次第に自身も「やらない理由を探すのではなく、やるための理由を探そう」とJCの活動に真剣に向き合うようになった。
○…「JCはまちづくりに参加する組織。組織力を高めるためには個の成長が一番の近道になる」。今年のスローガンに「成長〜経験は自信に繋がる」を掲げたのは自身の経験則からだ。これまで、真剣に向き合ってきた経験はその都度、自身を成長させてくれた。JCの活動しかり、中学校から続けているバレーしかり。また今年3月には1児の親になる。「守るものができたっていう感じ。頑張ってる姿を背中で見せたい」と笑顔の端に父親の顔が覗く。
○…今年1年の課題は組織の基礎作り。そのためには会員拡大が命題だ。「どういう団体か知らない人も多い。各々がスキルアップして、『入りたい』と思ってもらえる一層魅力のある団体にしていきたい」。地元というフィールドを舞台に若きイレブンを牽引する1年が今、始まった。
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