大船中央病院(岩渕省吾院長)は、高性能の「放射線治療装置」を新たに1台導入し、3月から2台体制でがんの治療にあたる。
この医療装置は、画像誘導により、放射線を腫瘍に精度よくあてると同時に、正常部位への影響を最小限にすることを可能としている。従来機と合わせて3種類の画像誘導法が可能となり、患者や疾患の特徴に合わせて選択可能となった。
同病院では肺・肝臓・前立腺・乳がんの患者に対する放射線治療が多い。
早期肺がん・肝臓がんに対する「SBRT(体幹部定位放射線治療)」では、世界有数の患者数を誇り、その実績、研究報告において世界をリードする存在となっているようだ。実際、大学病院から治療を依頼されるケースも多いという。
今後は副作用を減らす「IMRT(強度変調放射線治療)」も可能になり、より精度の高い治療を目指すとしている。
この診療を可能にしているのは、最新の医療機器だけでなく、スタッフの存在が大きい。2005年に着任した医学博士の武田篤也放射線治療室室長を中心に、今年4月には専門医が常時3人、また技師や物理士を増員する計画だ。
武田室長は、「医療分野において放射線治療はコンピューター技術革新の恩恵を最も受けている分野だ」とし、「少ない副作用で、必要な部位に、必要な線量をあてることが可能となった。そのため治療法が手術から放射線治療にシフトするがんも多い」と説明している。
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