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鎌倉 社会

公開日:2017.05.05

「名脇役」は今も現役
仲通りコロナ堂の置き時計

  • 70年以上時を刻み続ける時計と北村社長

 大船仲通り商店街にある宝石・時計・メガネの店「コロナ堂」に、高さ2メートル近い大きな置き時計(ホールクロック)があるのをご存じだろうか。

 ドイツ生まれのこの時計が大船にやって来たのは、1946(昭和21)年に同店が開店して間もなくのこと。創業者の北村五郎さんが、知人の時計業者から譲り受けたという。

 以来、70年以上にわたって休まず時を刻んできたこの置時計には、もう一つの顔が。実は松竹映画にたびたび出演を果たした「名脇役」なのだ。

 もともと松竹大船撮影所の関係者が訪れることが多かったという同店。その店内に飾られていた時計の趣ある立ち姿が見初められ、幾度となく映画出演のオファーを受けた。

 現社長の北村穰さんは「撮影に使う時は、大道具さんたちがリアカーに載せて、時計を運んでいきました」と当時を振り返る。

 同店は「男はつらいよ」シリーズで寅さん(渥美清さん)が身に着けている大きな金の指輪(印台リング)を制作するなど、その後も撮影所と深い関わりがあったという。

 時計は現在、地震の際などの安全性を考慮して、店内奥の壁際に設置されている。北村さんは「うちの店をいつも見守ってくれている、守り神のような存在ですね」と笑顔を見せた。

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