平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2014.09.25
50周年を迎えた「港地区青少年を守る会」の会長を務める
山口 恵信さん
夕陽ヶ丘在住 54歳
報酬は「子どもの笑顔」
○…「子どもを巻き込む悲惨な事件がよく報道されますが、不審者の目撃情報や再犯防止策が事件後に語られる。未然に手立てを講じておけば、防げた事件もあったのでは」。50年間、地域ぐるみで子どもの安全対策や健全育成活動に尽力している「港地区青少年を守る会」で、2006年度から会長を務めている。市内全中学校区の各組織を束ねる「平塚市地域教育力ネットワーク協議会」の会長も09年度から就任。「子どもに笑顔でありがとうと言われるのが報酬」と柔らかな笑顔を浮かべる。
○…港地区青少年を守る会は現在、学校関係者や地域団体の役員ら100人を超える会員が参加する。「地域の行事があれば、皆で協力しようという気風がある」と語る土地柄を背景に、学校職員や子ども、保護者、地域団体の役員らと顔見知りの関係を築く努力を積んできた。「仲良くなれば連携がとりやすい。学校とは何かあればすぐに携帯電話で連絡が取りあえます。会員以外の地域の方も、子どもを見守るパトロールなどに自発的に協力してくれる」と感謝する。
○…職業は祖父の代から90年以上続く「山栄商会」(桃浜町)で、椅子の張り替えをはじめ内装工事の全般を扱う。大量消費の使い捨て社会の中で、物への愛着を守る仕事にやりがいを感じている。「『祖父母の形見だから大切にしたい』というような話をされるお客さんがいますが、そういう気持ちに触れると嬉しくなるし、腕が鳴る」と語る。
○…同会では不審者の目撃情報をまとめた防犯マップの作成や、地域にちなんだ句を詠む郷土カルタ大会の運営などを展開。「ひと昔前は、不登校の子を見かけると、近所の人が外で悪さをしないよう家に招き入れ、居場所づくりをしたという話も聞きます。家庭と学校、地域みんなで子どもを支えるのが理想。時代の変化に応じ、活動を長続きさせることが重要です」と穏やかな声で語っていた。
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