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公開日:2026.05.08

平塚市在住沼津さん 伝統織物「芭蕉布(ばしょうふ)」を大磯で 継承課題も展示で発信

  • 作品を手にする沼津さん

    作品を手にする沼津さん

 平塚市在住のテキスタイル作家・沼津美和子さん(66)が、職人不足により継承に課題がある「芭蕉布」を未来に残したいと、5月11日(月)まで大磯町の「湘南ギャラリーえん」(大磯1009)でバッグの展示会「夏隣(なつどなり)」を開催する。

 芭蕉布は沖縄で発展した糸芭蕉を材料とした伝統織物。フィリピンではアバカと呼ばれるバショウ科の植物で制作されており、艶感としっかりとした張り感が魅力だ。

 都内の女子美術短大などで染織を学び、布に強いこだわりがあった沼津さんは31歳の時、プライベートで訪れたフィリピンで芭蕉布と出合い、魅了された。「自分がデザインした服やバッグを現地の職人さんが作ってくれた。丁寧な手仕事にのめり込んでいった」と話す。自身が描き出すデザインを現地の熟練工が制作するチーム「マジェーザ」(スペイン語で小粋な)を立ち上げ、現在も芭蕉布のバッグを中心に制作をしている。

 17年間フィリピンに滞在した後、2008年から日本を拠点に活動。上質な天然素材の風合いと優しい使い心地の作品を生み出している。ラム革やヤシの木を組み合わせた作品も制作し、多種多様な使い方ができる。

 「芭蕉布は肌触りが良く落ち着いた美しい色合いが魅力。しかし、国内外で職人が不足し、明るい将来とは言えない。作品の展示販売を通して多くの人に知ってもらい、文化を残していきたい」と語った。

 展示会は、午前10時〜午後5時(最終日3時まで)。会場には、50点以上の芭蕉布のバッグをはじめ、コサージュなどのアクセサリーが並び、販売も実施する。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】0463・62・1888。

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