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公開日:2023.02.02

十日市場町在住相澤雅雄さん
忘れ去られた歴史を本に
『横浜緑区今むかし』を出版

  • 相澤さん

    相澤さん

  • 地域史研究を始めるきっかけとなった「古道のほとり」(右)と「横浜緑区今むかし」

    地域史研究を始めるきっかけとなった「古道のほとり」(右)と「横浜緑区今むかし」

 地域史研究家の相澤雅雄さん(十日市場町在住)がこのほど、長年本紙で寄稿を続ける「緑区域の歴史をつむぐ」の原稿を加筆・修正しまとめた著書『横浜緑区今むかし』を出版した。相澤さんは「横浜市歴史博物館で購入できます。興味を持って頂いた方はぜひ」と話す。

 相澤さんはこれまで、『横浜緑区―歴史の舞台を歩く』『ハマ線地名あれこれ』『十日市場村誌』『都筑橘樹酉歳地蔵菩薩霊場第七番札所神隠地蔵堂縁起』などの自著を出版している。また、近年では横浜市北部や川崎市域の古道や中世石造物のほか、俳諧や和歌などの文化活動などについての研究に携わっている。

母の実家にあった一冊

 相澤さんが地域史の研究を始めたのは、今から約60年前の1962年。自身が中山中学校2年生の時だった。きっかけは、母親の実家の建替え時に見つけた一冊『古道のほとり』(戸倉英太郎著)を読んだこと。「学校の日本史の授業の冒頭で、先生が横浜市内の歴史について紹介してくれた。身近な地域の歴史を知ることができたので毎回授業が楽しみだった」と当時を振り返る。『古道のほとり』には、教科書には書かれていない地元の歴史が書かれていた。これに興味を持った相澤さんは、「この本に書かれていることを実際に自分の目で見てみたい」と思い立ち、学校からの帰宅後の時間などを使い調べるようになったのだという。「本当に江戸時代のものがあるのか」と半信半疑で最初に訪れたのが、三保町の念珠坂にあると書かれていた出羽三山供養塔。以後、地域史の魅力にはまり、様々な場所に出向き、記録に残してきた。

158本を加筆・修正

 『横浜緑区今むかし』は、相澤さんが2009年から寄稿してきた本紙緑区版の人気コーナー「緑区域の歴史をつむぐ」の158本の原稿を加筆・修正したもの。中世、近世など時代順に並べて編集した一冊となる。相澤さんは、「これまでの郷土史本に記録されずに忘れ去られてしまったことを掘り起こして調べてきました。地域史は、自分が知らない地域の歴史を調べていく楽しみがある。まだまだ知らないことはたくさんあるので今後も続けていく」と話す。

 なお、横浜市歴史博物館(都筑区中川中央1の18の1)1階のミュージアムショップで販売している。問い合わせは同博物館【電話】045・912・7777。

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