県政報告171 「いのち輝く水」を守る
サルスベリの鮮やかな花を見ると「暑さに負けず、がんばれ!」と励まされているような気がします。
7月は連日の猛暑に加え雨が少なかったですね。皆さん、熱中症対策は大丈夫でしょうか?
今回は、私たちの暮らしになくてはならない「水」の話題です。
*かながわの水がめ
昨夏は、首都圏各地で「水不足」の報道がありましたが、神奈川県では心配なく夏を越すことができました。その理由はどんなところにあるのでしょうか。
神奈川県では、水道水の約9割を県内の河川である相模川と酒匂川の水系から取水。水道水が自給自足できるようになっています。 ダムも、昭和22年完成の「相模ダム」を皮切りに、人口増や工業生産の増大に対応するため、「道志ダム」「城山ダム」「三保ダム」の4つを整備し、県が管理しています。国が整備した「宮ケ瀬ダム」を加えると、県内5つのダムが、県民の皆さんの水道水を支えていることになります。
また、これらのダムを大きな地下トンネル「導水路」でつなぎ、効率よく水をやり取りしています。
さらに相模川と酒匂川の水を融通し合える導水管も整備され、横浜・川崎の水道にも送られています。どちらかの水系で不足が生じても相互に補うことができ、きめ細かい水の総合運用が「渇水に強い神奈川」を作っているのです。
*今後の課題は?
神奈川の水は富士山を源流とする河川の水。安全でおいしい水を安定的に県民の皆さんに届けるためには、水源の森を守ることが大切です。県では県民の皆さんのご協力を得て、個人県民税の超過課税を「水源環境保全税」とし、計画的に水源の山を守り、再生させる事業に活用しています。
加えて、ダムをはじめ水道関連施設の老朽化対策や災害への備えも欠かすことはできません。
「いのち輝く水」を次世代に引き継ぐためにも、水を大切に使いましょう。
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