神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2025年5月8日 エリアトップへ

市立学校 トイレ・空調5年で整備へ 新防災戦略受け加速化

社会

公開:2025年5月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
洋式化した小学校のトイレ
洋式化した小学校のトイレ

 横浜市は今年度から、市立学校505校のトイレの洋式化と小中学校体育館空調の整備を加速させ、5年をめどに工事を完了させる方針だ。新防災戦略を受けたもので、従来の取組を前倒しする。教育委員会の担当者は「防災の観点からすると学校は地域の公共施設。教育現場に配慮して進めたい」と話す。

残りは3千基

 今回の取り組みは、市が今年3月に改定した「地震防災戦略」に盛り込まれたもの。同戦略では大規模地震の被害軽減を目的に、2029年度までの5年間を集中取組期間としている。今年度予算にも整備の加速が明記され、従来の計画を前倒しして2029年度までに完了する予定だ。

 トイレの洋式化はこれまでも市が重点的に取り組んできたもので、すでに505校中88%は完了。残る約3000基について、従来よりペースを上げて対応していく。

 教育委員会の担当者は「幼稚園や保育園も今はほとんどが洋式。子どもたちの使いやすさのためでもあると同時に、発災時には高齢者など地域の多くの人が使いやすくなるはず」とする。

避難所としても

 また避難所などにもなる小中学校体育館の空調については現在465校中115校(25%)が整備を完了。年に約20校ずつのペースだったものを前倒しして、こちらも5年間での完了をめざす。「夏場の利用などを想定した教育環境の整備が第一だが、能登半島地震を見ても避難所環境は重要。教育活動への影響を最小限にするために長期の休みを活用するなどして進めたい」という。

 今年度予算では22校の工事と80校の設計を盛り込み、次年度以降に80校の工事と80校の設計という計画で進めていく。

 地域施設としての学校の防災化としてはほかに、校庭の夜間照明の整備も行われている。市内25校に設置されており、このうち旧式の22校は順次、LED化と合わせて停電にも備えた防災対応のものに置き換えていくという。

 横浜市町内会連合会の馬場勝己会長は「避難所のトイレや空調は切実。早めてもらえるのならなにより」と話している。

港北区版のトップニュース最新6

12年ぶり待機児童ゼロに

横浜市

12年ぶり待機児童ゼロに

保留児童は1511人

5月22日

災害対応を強化

港北区運営方針

災害対応を強化

区民と協働、つながり深め

5月22日

エレベーター設置進む

横浜市

エレベーター設置進む

1校1基以上目指す

5月15日

近隣児童が巫女舞奉納

高田天満宮

近隣児童が巫女舞奉納

鎮座、節目の700年

5月15日

投票所のエリア見直し

港北区

投票所のエリア見直し

有権者の移動負担軽減へ

5月8日

トイレ・空調5年で整備へ

市立学校

トイレ・空調5年で整備へ

新防災戦略受け加速化

5月8日

あっとほーむデスク

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook