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夢を与える元気な企業に (株)スリーハイ 営業技術リーダー松本さん
93社の企業が集まる東山田工業団地内に社を構える(株)スリーハイ。凍結防止や加熱、保温を目的とした工産業用ヒーターを扱う一方で、『モノづくりを通じた社会貢献活動』に取り組んでいる。
社員の数は10人ほど。『社長の右腕』として手腕を振っているのが営業技術リーダーの松本英嗣さん(41)だ。33歳の時に建築系の営業マンから心機一転、同社に入社した。最初は戸惑いだらけだったというが、『社員の自主性に委ねる』社風が肌に合った。
今年10月、小学3年生を対象にした「まち探検」を実施した。これは製造業の集まる同団地を舞台に、「『学校』や『家庭』では教えきれないことを地域や企業が教えていこう」という趣旨で始められた。単なる社会授業ではなく、身近な製造業への興味促進や、将来の夢など、なにかの”きっかけ”になればとの願いが込められている。
そんな取り組みについて松本さんは「正直最初は戸惑いました。私たちは明日の飯(=売上)の心配をしなきゃならないのに、どうやって地域活動と両立させるのか…と。でも子どもたちの顔を見ているうちに意識が変わりました。私たちは子どもたちに夢をみせるのも仕事のひとつなのでは」と位置づける。
今年、愛娘が生まれたこともそんな考えを後押ししている一因かも知れない。
「今後も元気な会社を見てもらって、子どもたちが何かを感じてもらうきっかけになったらいいですね」。父の目線でそう展望する。
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