都筑警察署(押部修一署長)では、このほど県警で初となる公式インスタグラムを開設し、動画を活用した警察情報の発信に力を入れる。担当した大和弘路調査官は「若い署員の意見を積極的に取り入れた新しい取り組みを多くの人に見てもらえれば」と話す。
インスタグラムとは、写真や動画を撮影・編集しネット上で共有できるもの。手軽に楽しめることから若者を中心に人気を集めている。そこに着目し、都筑警察署では動画を活用した警察情報の発信に力を入れている。
若者にアピール
今回発信された動画は、川向町にあるホテルトロピカルへの立ち入りを禁止するもの。心霊スポットとして噂になり、かねてより不法侵入が問題となっていた。老朽化した施設内はガラス片などもあり危険なことや、暴行などの犯罪に使われることを危惧し呼びかけを強化した。担当した地域課の太田莉奈さんは「世代が近くてもどうしたら理解してもらえるかを考えるのが難しかった」と振り返り、「危ない箇所を映し出し危険性や、侵入すれば逮捕されることをアピールした」と工夫した点を語る。また、「若者に見てもらうには面白さを加えたほうがいいのでは」と考え、横浜ビー・コルセアーズに協力を依頼し、小原翼選手が登場。クイズやトークで盛り上げながら侵入禁止を呼びかけた。
今後は、回覧板等で発信していた交番だよりなども動画等を使った広報を考える。太田さんは「よりスピーディーで身近な情報を発信していきたい」と意気込んだ。
詐欺防止に期待
同署では、区内での発生が相次ぐ特殊詐欺を防止するために動画の作成も検討している。都筑区管内の7月末までに報告された特殊詐欺認知件数は13件、被害総額は約2400万円。依然として家族などを装った詐欺電話が多く掛かってきている状況だ。大和調査官は「多様になる手口を動画を使って分かりやすく伝えることで詐欺防止に役立たせたい」と話した。
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