瀬谷歯科医師会の会長を務める 大内 昇さん 三ツ境在勤 56歳
歯から区民の健康支える
○…「瀬谷歯科医師会の会長は区民の歯科的健康を向上させる組織の総責任者。責任の重さを感じています」――。乳幼児や妊婦、高齢者など各世代における検診、学校歯科、寝たきりや障がいのある人への訪問診療、講演会など幅広い事業を展開する同会。今年7月、50人の会員をまとめる会長に就任した。「人生の質を高めるために歯は重要な要素」と語り、その啓蒙に力を注ぐ考えだ。
○…埼玉県の生まれで、幼い頃に旭区に移り住んだ。歯科医だった親戚の影響からか、小学校の卒業アルバムで「歯医者になりたい」と書いていた。また、歯科医を目指す上で「人と交わる仕事をしたい」との想いもあったという。歯科大学の歯学部付属病院や歯科医院の勤務を経て、1993年に大内歯科クリニック(三ツ境)を開業。およそ30年の歯科医師人生において、”人との交わり”は若い頃に思い描いていた以上に濃かったそうで、「人と接する仕事。治療する上で心のつながりも大切」と振り返る。治療した患者が10年、20年と良い歯を保ちながら歳を重ねていくことが目標であり、何よりの喜びだという。
○…2人の息子は社会人として働き、妻とは買い物や映画鑑賞などで一緒に出掛けることが多い。約3年前に始めたゴルフは妻のほうが「先輩」でアドバイスをもらうことも。「叱咤激励されながらプレーしています」と笑顔で話す。
○…社会の高齢化が進み、「健康寿命」の延伸が重要課題となっている。そのなかで健康を保ち、食事を楽しんだりするために「歯科の存在感が大きくなる」と説明する。同会が果たすべき役割も増すとして「ケアマネジャーや訪問看護の人たちなどと連携を深めながら、瀬谷区のためにもっと努力していきたい」と更なる活動に意欲を見せた。
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