NPO法人まんまの理事長を務める 金子 真澄さん 中央在住 48歳
親子が安堵できる空間に
○…「あなたのまんまでいいんだよ」--。乳幼児の親が気兼ねなく自然体で過ごせるように支えるNPO法人まんま。瀬谷銀座通り沿いのビルを拠点に、親子のひろばの運営に加えて、発達相談やレンタルスペース、区内の子育てタクシーの普及などに取り組む。「広場は子育て指導をする場所ではないんです」と語るように、その役割は現代で少なくなりつつある親子が気軽に集える”地域の居場所”だ。「育児の愚痴を言ったり。リラックスできる場所でありたい」と程よい距離から支えている。
○…職員の8割が元利用者という同法人。自身も広場が開所した2004年当時の利用者で、活動に意義を感じて手伝うようになり自然と仲間入りした。2代目の理事長に就任したのは18年。今は組織をまとめながら、現場スタッフをサポートする。「自分も困っていた時に、(まんまに)支えてもらった。助けられて終わりではなくて、それを多くの人に循環させたい」。初代理事長から受け取ったバトンを次世代につないでいく。
○…生まれは東京で、幼い頃に横浜へ。区内には約20年前から暮らす。子どもは大学生から20代まで3人。最近はまっているというのが旧上瀬谷通信施設や市民の森周辺を散歩することで、夫と一緒に豊かな自然を満喫する。北海道と見間違えるような風景を撮り、SNSに投稿することも楽しみの一つ。
○…「まんまのことを知らない人もいる」と、SNSやHPを駆使した情報発信に意欲的。コロナ禍の”孤育て”を防ぐため、情報を届ける重要性は増しているという。また、妊娠中の人などへの発信も課題だとして、行政や医療などと連携した産前産後の切れ目ないサポートも模索していく考えだ。
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