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公開日:2022.10.06

相沢の畳店
秋田名産「干し餅」とコラボ
減農薬のイ草を提供

  • 畳表の切れ端と送られてきた「干し餅」を手にする植田代表

    畳表の切れ端と送られてきた「干し餅」を手にする植田代表

 本物にこだわる思いが地域の伝統を支える―。(有)健康畳植田(植田昇代表取締役/相沢)が手掛ける自然農法減農薬で防腐剤、着色料などを使わないイ草が、秋田県名物「干し餅」の生産に一役買った。植田代表は「本物を作る者同士がつながり体に良い物ができうれしい」と話す。

 健康畳植田は創業79年の老舗畳店。現在は二代目の昇さんが継ぐ。国内契約栽培にこだわり、熊本県産の希少なイ草を使う。

 植田代表に秋田県仙北市角館町の雲雀せつ子さん(73)、息子の明徳さん(42)から電話があったのは昨年10月末ごろ。地元名産の「干し餅」に使用するイ草が欲しいとのことだった。

 干し餅は秋田県のほか青森県や長野県などの寒冷地の農村で昔から作られてきた伝統的な保存食で、ついた餅を切って吊るし編みにして、作られる米菓子。イ草は乾燥させる時に吊るし編みに使用される。

 せつ子さんは「息子が『農薬や防腐剤を使っていないイ草を使いたい』と言って、インターネットで探し出したのが植田畳さんだった」と話す。干し餅に使用するもち米もできる限り無農薬に近い状況で自家栽培し、「食べる人の健康を考えて。物づくりは気持ちの入れよう、少しでも体にいい物を届けたい」とせつ子さん。

 昨年、同店からは畳表の切れ端など約15kgを送った。せつ子さんは「これまで使っていたものと違い、イ草の香りが濃く、太さもあり手触りの良く使いやすかった」と話す。年間使用するもち米は600kg。米の収穫を終えて翌年の3月ごろまでに作り終える。これまでは東北の寒さを利用して寒ざらししてきたが、「最近は暖冬で、凍らない」こともあり、乾燥機を使うこともあるという。

 植田代表は「イ草にこういう使い方があると聞いて驚いたが、有効活用してもらい大変ありがたい」とし、「人々の健康に関わることなので今後もぜひ交流を続けたい」と喜ぶ。

 せつ子さんは「子どもたちから『美味しい』って言われることが本当にうれしい。これからも、こだわりを持って作り続けていきたい」とコメントした。

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