本紙では2015年の年頭にあたり、田雑由紀乃戸塚区長に新春インタビューを行った。
年度末に柏尾戸塚線トンネル(アンダーパス)が完成する予定の今年を「戸塚の街が生まれ変わる節目の年」とするとともに、区民の声を大切に分かりやすい広報に取り組む姿勢を示した。(聞き手/本紙編集長・木曽祐司)
――まずは一年間の総括をお願いします。
「4月に戸塚区長になり、不慣れでマゴマゴしている私を、温かく迎えてくださった地域の皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げたい、本当にありがとうございます。戸塚駅西口の再開発に目途が立ち、新しい街に生まれ変わる最終ステージのタイミングに立ち会うことができて、本当にラッキーです。一方、梅雨時の大雨や、10月の台風など、立て続けに起こる気象災害に、緊張することが多い9カ月でした。いろいろ反省もあります」
――区長に就任して9カ月。地域とのふれあいで印象に残ったことはありますか?
「たくさんあります。改めて感激するのは、皆さんそれぞれの地域のために汗をかいていただいていることだけでなく、地域の特徴を生かす工夫が満載なことです。レクリエーションや敬老などの催しも、それはそれは見事に、それぞれの地域で個性ある内容となっていて、地域の力を感じます。また、福祉関係では、人と人との日ごろからのつながりがいかに大切か、それを実践する工夫やご尽力に、感謝、感激です」
――昨年は区民意識調査も行われました。結果をどのように区政に反映させていくのでしょうか?
「今回は、防災、児童虐待等の11テーマで昨年の6月から7月にかけて調査を実施し、様々な調査結果を得ることができました。
地域活動に若者の視点も
例えば、10代から40代では、『防災訓練へ参加したいが参加したことはない』という方が多いことが分かりました。これについては、昨年8月に初開催した親子で参加できる大防災フェア等を通じて、今後もこの世代に対する訓練への参加を呼び掛けていきたいと思います。この他にも、年代ごとの傾向等を分析し、よりきめ細やかな区政運営を心掛けていきます」
――昨年1月には戸塚大踏切デッキが開通し、今年は柏尾戸塚線トンネル(アンダーパス)の工事が完了する予定です。戸塚駅の東西エリアが新たな動線でつながることになりますが。
「明治20年に鉄道が整備されて以来、ピーク時には1時間に3分程度しか開かない『開かずの踏切』によって、戸塚駅周辺で東西を行き来するのに大変なご不便をおかけしていました。昨年の戸塚大踏切デッキの開通、そして今春のアンダーパスの完成によって、ようやく『開かずの踏切』が解消され、区民の皆さまも便利になるのではないかと思っています。また、昭和37年に都市計画決定された戸塚駅周辺の一連の整備がほぼ完了し、戸塚の街が新しく生まれ変わる、節目の年だと考えています」
――今年の戸塚区の重点項目をお聞かせください。
「区内には、魅力あふれる方々がたくさんいらっしゃいますので、スポーツ・文化・エコ・健康づくり・子育て支援や高齢者障害者支援など、様々なテーマでその魅力を一層輝かせるお手伝いをしたい。また、地域に根差した活動に若者の視点を生かす仕掛けづくりに、大学との協働を深めます。
何より、皆さまの声をきちんとお聴きすること、また、分かりやすい広報を心掛けますので、どうぞよろしくお願いします」
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