４月から戸塚土木事務所の所長を務める 林 総（おさむ）さん 瀬谷区在住 56歳
実直に一生懸命働く
○…道路や河川、下水道、公園などの維持管理に務める土木事務所。市内最大の面積を擁する戸塚では、年間４０００件以上の相談が寄せられる。「安全・安心のため尽くしていきたい」と意気込む。土木職として採用されたが、これまでに資源循環局や港湾局で職務につき、意外にも土木事務所への配属は初めて。「30年目の新人」と称し、勉強に励む。
○…大学時代に土木工学を専攻し、卒業後は民間企業に就職。26歳のときに友人からの勧めで転職を決めた。「さまざまな仕事に携われると聞いて、横浜市の土木職の試験を受けました。当時のみなとみらいは開発真っ只中でキラキラした仕事ができると思って」とはにかむ。しかし、最初に配属されたのは、市民から寄せられる廃棄事業者に対する意見などを聞き改善に向け調整を行う部署。「予想外の仕事内容でした」と笑いながらも「この頃に、市民の方の暮らしを守るため、手抜きをせず実直に一生懸命働く大切さを学びました」と振り返る。
○…趣味はロードバイク。長期休みには２日かけて日本海まで走り、現地では観光はせずに新幹線で真っ直ぐ帰ってくるという。「ペダルを漕ぐことに全力を注いでいて。家族からは無駄に遠い散歩と言われます」と肩で笑う。最近は戸塚で勾配20％以上の”激坂”に挑戦中とか。「動けるうちに後悔がないよう、めいっぱい楽しみたい」
○…台風シーズンも間近に控え、「災害は待ってくれない」と河川や下水道につまりや異常がないか日々点検し、大きな被害の防止に努める。配属してすぐにヘビ騒動に見舞われ、部下を下水道内の捜索に送り出した。「災害も含め、イレギュラーは必ず起こることを忘れずに業務に励んでいきたい」と胸を張る。
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