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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2023.06.15

6月2日付で戸塚区医師会会長に就任した
三木 英之さん
川崎市中原区在住 68歳

真心で意見交わせる会に

 ○…戸塚区内で勤務する医師ら約270人が所属する戸塚区医師会。8年前に理事、4年前から副会長となり就任した会長職に「ありがたい話」と謙遜しながら、医師会の活動は「学校医の派遣やワクチン接種、介護保険申請の認定など、区民のみなさんの健康を第一に考えて活動している。もっと知ってもらえたら」と意気込みを語る。

 ○…同会がここ数年、力を入れるのが「災害時の医療」。月1回の理事会に区役所の担当者が災害講話を行い情報交換を行っているほか、災害時の連絡手段となる衛星電話は、区内13の拠点病院と医師会に設置され、年2回訓練も行っている。「災害はあってほしくないけれど、あった時に何もできないのは問題」。7月には区や災害時救急病院、警察、消防などと情報共有を行う災害医療連絡会議も予定する。

 ○…大阪府出身で信州大学を卒業後、横浜市の病院へ。自身も学生時代バスケットボールで膝を負傷したことがあり「スポーツでけがをした人を治してあげたい」と、整形外科医としての約40年間は「スポーツ一筋」。1996年のアトランタオリンピックでは日本選手団のドクターとして帯同した経験も。2012年から院長を務める「とつか西口整形外科」は少年野球などスポーツをする子どもも多く通う。趣味は今年30歳になる息子と「競い合ってる」というゴルフ。医師会にもゴルフ部があるが「下手なのがバレちゃう」と参加したことはないと笑う。

 ○…診療で大事にするのは真心で接すること。患者との会話では「まだ言いたいことがあるのでは」と本音が聞けるよう心がける。オンライン開催が増えた理事会も一方的な発信だけではなく「直接顔を合わせ意見を活発に交わし、医師会を発展させたい」と願う。

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