横浜市はサッカーJリーグで使用されるニッパツ三ツ沢球技場を含む三ツ沢公園(神奈川区)の再整備について、2022年に公表した基本構想案を見直し、陸上競技場を深谷通信所跡地に新設する方針を示した。現在の陸上競技場の敷地には新たな球技場を建設するという。
三ツ沢球技場のほか、テニスコートや野外活動センターなどで構成される三ツ沢公園。1955年に完成した球技場は老朽化のほか、屋根がなくJリーグのスタジアム基準を満たしていないなどの問題があった。
同球技場は市民利用以外にも横浜FCや横浜F・マリノスをはじめ、女子サッカーなでしこリーグの2クラブやラグビーリーグワンの横浜キヤノンイーグルスなど6つのスポーツチームが使用。年間を通じた稼働率は国内の球技場の中でも突出している。
こうした中で横浜市は22年、三ツ沢公園内に新たな球技場を整備する方針を公表。当初案では現在の桜山や野外活動センター、テニスコートなどがある位置で計画されていたことから、同年の市民意見募集では建設に反対する声などが目立った。合わせて民間事業者への市場調査の中で、当初の配置では高低差を解消する造成工事に多額の費用がかかることが示されていた。
深谷の計画では以前から
事業を所管する横浜市みどり環境局によると、配置見直し理由のひとつが、深谷通信所跡地整備の進捗だ。深谷ではもともと陸上競技場を整備する予定だったが、深谷の都市計画決定に向けた手続きが始まったことで状況を踏まえた検討が可能になったという。
現在の三ツ沢公園の陸上競技場は学生の記録会や主要大会が開催できる第2種公認陸上競技場だが、深谷通信所跡地に整備する競技場も同規模として設置し、サブグラウンドも設ける。
深谷通信所跡地は市営地下鉄立場駅から約2Km離れており、周辺の歩道も狭い立地だが、担当者は「距離で言えば横浜駅〜三ツ沢とかわらず、こちらは平坦。今後、戸塚や大船からのアクセスも見込める」としている。
一方で、今年2月に住民向けに行われた深谷通信所跡地利用の説明会では、同地の整備スケジュールについて27年に都市計画決定、そこから約19年後の46年頃の完成を見込んでおり、三ッ沢公園の整備スケジュールにも影響を与えそうだ。
今後、三ッ沢は新球技場の規模などを含めた公園リニューアルの基本計画策定を進めていく。球技場建設には、民間企業のノウハウや資金を活用できるPFI方式を基本に検討していくという。
![]() 三ツ沢公園陸上競技場
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