神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2019年10月3日 エリアトップへ

〈連載【1】〉 誘致表明の背景 市、財政への強い危機感 IRと横浜

公開:2019年10月3日

  • LINE
  • hatena
事業者が市に提出したイメージ図
事業者が市に提出したイメージ図

 横浜市は8月22日にカジノを含むIR(統合型リゾート)を誘致する方針を表明した。誘致準備費用として2億6千万円の補正予算案を組み、9月20日の市会で可決、成立した。IR誘致に賛否の声が交錯する中、IRの概要やさまざまな立場の人の声を追う。

来年 国が候補地選定

 政府は外国人を含む観光客の増加や雇用確保を目的に、2018年7月「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)」を成立させた。同法で立地区域は最大3カ所とされ、20年中に選定し、20年代後半に開業見込み。これまでに大阪府・市、和歌山県、長崎県が誘致を表明していた。

増収見込み820億円超

 横浜市は山下ふ頭に日本最大級の国際会議場や展示施設、大規模なホテル、カジノやエンターテインメント施設を設けることを想定している。

 林市長がIR誘致の最大の理由としたのが財政への強い危機感と経済効果だ。事業者から出された数値を市委託の監査法人が整理したものでは、IRによる法人市民税や入場料収入などの増収効果は年間820億円〜1200億円と見込む。18年度の横浜市の市税収入は8237億円だ。

 市試算では373万人の人口が2065年には302万人になる。現在は高齢者1人を2・5人で支えているが、65年には1・5人で支えることになる。

 社会保障費の増大が見込まれる中、それを補う法人市民税の収入は年間620億円(18年度)。これは人口273万人の大阪市の半分以下。企業が東京に集中する流れは簡単に変えられない。

 観光庁の調べでは、全国の外国人宿泊者数は13年から17年にかけて2・4倍増。東京都は2倍、大阪府は2・7倍なのに対し、横浜市は1・7倍。17年の宿泊者は73万人で全国の1%以下。東京への観光客は半数近くが宿泊するが、横浜の観光客の宿泊は約1割。日帰り客の消費額は約6300円で東京の3分の1だ。

 市はIR訪問者を年間4千万人、運営時の経済波及効果を1兆円、雇用は12万7千人と想定(いずれも最大値)。これを「これまでにない経済的社会的効果」としている。
 

港南区・栄区版のコラム最新6

さまざまな認知症の歯科治療

お口の健康塾 3rd Vol.5

さまざまな認知症の歯科治療

5月2日

認知症と口腔ケア

お口の健康塾 3rd Vol.4

認知症と口腔ケア

4月4日

認知症と口腔ケア

お口の健康塾 3rd Vol.3

認知症と口腔ケア

3月7日

認知症と摂食障害

お口の健康塾 3rd Vol.2

認知症と摂食障害

2月1日

認知症による歯のお悩み

お口の健康塾3rd Vol.1

認知症による歯のお悩み

1月4日

口腔乾燥の違和感について

お口の健康塾2nd Vol.6

口腔乾燥の違和感について

12月7日

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook