設立30周年を迎える港南台地域ケアプラザの所長を務める 川端 邦治さん 港南台在勤 55歳
周囲との会話を大切に
○…地域の福祉・保健に関する相談窓口として機能する港南台地域ケアプラザ。(社福)神奈川県済生会が指定管理を行う同施設は11月で30周年を迎える。「先人たちが残してきた足跡を汚さぬように、仕事に取り組みたい」と真剣なまなざし。今後については、「介護の担い手不足が課題」と指摘し、「人材確保に注力したい」と目標を述べた。
○…大学卒業後に損害保険会社へ就職。営業職として国内各地で勤務した。だが、「地域で腰を据えて働きたい」と思い、36歳の時に県内で多くの福祉・医療施設を管理する済生会へ入社。小学生の時に所属していたボーイスカウト活動での高齢者施設への慰問などの福祉活動に充実感を覚えた記憶が後押しし、未経験の業界へ飛び込んだ。今でも思いは変わらず「仕事のやりがいは区民と直接会話できるところ」と話す。
○…趣味は晩酌。ビールやウイスキー、日本酒などさまざまな種類を楽しむ。社会人になった当初はあまり得意ではなかったが、前職では酒がコミュニケーションの潤滑油に。「2年か3年くらいの期間で転勤を繰り返していたので、その度に社員と仲良くなる必要があった。そんな時に、お酒の席で打ち解けていった」と楽しそうな笑顔を浮かべた。
○…日頃から、相談業務を通じた利用者との会話と同等に、「職員との対話」の重要性を意識しているという。所長就任後すぐに、全員と個人面談を行い施設の現状を把握。その後も月に1回は経営会議を行い、目標を明確にすることで、職員のモチベーション維持を図っている。「双方のニーズに応えられるように常にアンテナを張っていたい」。今後も区民の相談役として、地域への思いを巡らせる。
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