今年、チーム創設70周年を迎える横浜DeNAベイスターズ。昨季は日本一への期待を受けながら、3年ぶりにクライマックスシリーズ進出を逃すなど苦しいシーズンとなった。巻き返しを期す今季への思いを三原一晃球団代表に聞いた。
――昨季のセ・リーグはは残り2試合となった段階でも順位が確定しない混戦で、最終的には3位の巨人に一歩届きませんでした。
「悔しかったですね、一言でいえば。一つの勝ち負けが最後の最後でこんなにシビアに響くシーズンはそうあるものではなく、それだけに学びの多い一年となりました」
GM退任も方針不変
――横浜DeNAベイスターズの誕生から7年間チームづくりを担った高田繁GMが退任したことで今季のチームづくりへの影響は。
「ドラフトやトレード、育成などのチーム編成は高田さんが決めていました。今年からは球団代表の私が判断をしますが、基本方針は変えません。また、私自身は野球経験者ではないので、プロ野球出身のスタッフと相談しながらスピード感をもって決めていきたいと思います。一つひとつの判断が重い意味を持つので、プレッシャーの大きい一年になると思います」
――一方でコーチとして田代富雄さん、”ハマの番長”三浦大輔さんらOBがチームに戻ります。
「番長には昨季不調だった先発陣の立て直しのため、兄貴分的な立場から指導してもらえたらと思います。田代さんは実績のある方で期待ばかりですが、若い選手への指導や主力の不振時の助けとなってくれるはずです」
帽子配布で距離近く
――球団代表として、地元・横浜を意識する場面はありますか。
「このまちのパワーがなければ、ここまでチームが急速に力をつけてくることもなかったと思います。あれだけの盛り上がりは、横浜ならではのものだと思います。DeNA5年目に、県内の子どもにキャップを配布したのですが、今思えばそのことがまちとベイスターズをぐっと近づけてくれたように感じています」
――昨季は球団初の年間来場者200万人を突破しました。五輪へ向けて増築が進む横浜スタジアムは今春に増席が一部完成し、より大きな声援が予想されます。
「昨年もあれだけの熱狂的な応援をいただきながら、悔しいシーズンになってしまいました。何よりまず本拠地でいい試合を多くして、多くのヒーローインタビューをお見せしたいですね」
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