地元の信頼積み重ねる

　○…２００６年４月から舵取り役を担い、「地元への恩返し」がモットー。２年前に南消防団に入団するなど、地域に根差した活動に取り組んでいる。「仕事の関係でなかなか訓練に参加できずに申し訳ないが、少しでもまちの役に立ちたいという気持ちを持ち続けたい」と誠実に語る。

　○…南白ゆり幼稚園、六つ川小、六ツ川中を卒業した地元っ子。小学生のころは少年野球や子ども会の活動に参加し、「地元の大人たちに育ててもらった」と微笑む。大学卒業後は１年間薬品関係の商社で働いたが、「地元に恩返しをしたい」という思いが募って郵便局に転職した。「両親が郵便局の人に親切にしてもらった恩があったから」と情に厚い。横浜南太田郵便局などを経て、06年から横浜六ッ川一郵便局をまとめている。今も家族で六ツ川で暮らし、「プライベート、仕事を問わず、人生のほとんどを南区で過ごしてきた」と笑うが、郷土愛の強さは確かだ。

　○…公私ともに大切にしていることが人との信頼関係。大規模災害時などに遠慮なく助け合えるような関係構築が理想だといい、対面でのコミュニケーションを重んじる。「困った時に助けてくれるのは家族、同僚、お客様などの身近な人」と語る。地域活動も周囲に感謝の気持ちを込めて取り組んでいるという。

　○…１月12日に南消防署の職員からＡＥＤの正しい使い方などを学ぶ訓練に参加した。「ＡＥＤの設置場所を示した地図を作って、まちの掲示板に貼れば迅速な人命救助につながるかな」と住民目線に立った取組を探る。「目先の利益よりも皆さんからの信頼を大切にして、地元のニーズに応えていきたい」と思いが熱い。地元の信頼を積み重ねて、必要とされる郵便局を守っていく。