共感と感謝でにぎわいを

　○…区制80周年の節目を迎える南区の舵取り役を任され、「職責の重さを実感している」と気を引き締める。「共感と感謝」がモットー。区民の思いを自分事とし、区民の力を借りて区政運営ができることに感謝し、住民交流が盛んなまちづくりを目指す。

　○…大学生の時に行われた「横浜博覧会」を契機に急激に発展したみなとみらいを目の当たりにし、「成長を続けるまちを支える一員になりたい」と強く思い、横浜市役所に入庁した。財政局など、主に経理関係の仕事に長く従事。市民と直接関わる機会は少なかったが、市が所有する土地などの有効活用を考える業務を経験し、「縁の下の力持ちとして市政運営に携わっているという実感があった」と振り返る。こうした経験を区長の仕事に生かし、区民との対話を重視した区政運営に取り組む。

　○…区役所での勤務は初任地だった磯子区役所以来29年ぶり。「地域の声を直接聞く仕事に充実感があり、再び区役所で働きたいという念願が叶った」とにっこり。「まちの課題を把握し、解決に努めたい」と意気込む。南区の特徴に「にぎやかな商店街」を挙げ、生まれ育った東京の下町を思い出すという。「活気があり、どこか懐かしい商店街が『南の風はあったかい』という区のキャッチフレーズを体現している」と語り、貴重な財産とも。商店街を生かしたにぎわいづくりに意欲を見せる。

　○…都筑区で妻、２人の大学生と暮らす。キャンプやサウナを嗜み、「何も考えずにゆっくりできる時間が大切」と微笑む。キャンプ中、急変する天候を肌で感じるのも楽しみの一つとか。「大岡川の桜など、南区にも誇れる自然がある。地域の魅力をまちの発展につなげたい」と話す。