ママの笑顔でまち元気に

　○…京急沿線で暮らす母親が菓子・雑貨作りなどの特技を披露する場を作ろうと、南区役所の企画に参加した仲間と２０２１年にグループを結成。イベントを予約制にするなど、コロナ禍でも工夫を凝らして活動してきた。「ママの笑顔をきっかけに家族間交流ができる場を作りたい」と意欲を見せる。

　○…北海道出身。ウエディングプランナーなどの仕事を経験し、25歳で夫の故郷の横浜へ。子育ての息抜きにハンドメイド雑貨を作り始め、マルシェに出店したのが地域活動の原点。「南区で暮らすママの特技を披露する場を作り、まちに笑顔を届けたい」と思い、イベントで南区を盛り上げたい女性を対象にした区主催の講座に参加し、そこで出会った母親たちで「京急つながりｍａｍａ」を結成した。昨年12月にビエラ蒔田で開いた「クリスマスマルシェ」には約２００人が訪れ、コロナ禍で希薄化したまちのつながりを育んだ。

　○…中区のラジオ局・マリンＦＭで放送している番組「ママ夢ラジオ」のパーソナリティーを５月に初めて務めた。「緊張して台本のセリフが何度も頭から抜けそうになった」とほろ苦いデビューになったが、出演者同士で横浜の魅力を語り合い、有意義な時間を過ごせたとか。「地域を盛り上げるアイデアをたくさんもらった」

　○…北海道に帰郷した際に訪れるのが高校時代にアルバイトをしていた実家近くの美容室。人見知りを克服した場所で、店主が人生の恩人だという。「人の目を見て話すことなど、コミュニケーションの基礎を教わった。今度は自分が人を育てる立場」ときっぱり。子どもが店舗運営でお金の大切さを学ぶイベントの開催を検討するなど、母親だけではなく、次世代の背中も押していく。