仲間の支えで組織大きく

　○…南区の85事業者が加盟する団体のトップに就いた。役員改選によって世代交代を図り、大きく若返った新体制の先頭に立つ。当面の目標は会員数を１００の大台に乗せること。事業に役立つセミナーに加え、隣接する磯子区や港南区の事業会・工業会との合同ゴルフコンペを企画した。「まずは会員以外の方にも参加してもらい、その中で事業会の魅力を伝えられれば」と意気込む。

　○…旅行会社で２年間勤務した後、父が１９７２年に創業した作業服・作業着専門店「マック」を手伝うようになり、会社を継いだ。工事現場で働く人の早い朝に合わせ、吉野町と港南区にある店舗は５時半に開店。自身は３時半に起床し、４時からランニングをした後に店を開ける。どんなに眠くても疲れていても必ず守っていることだ。「これもお客様との信頼関係。『早朝に開いていた助かった』という言葉をもらえるのは大きい」と話に力がこもる。

　○…作業服はチェーン店も増え、競争が激しい。それでも「事業会や（所属している）横浜南法人会のメンバーが店を利用してくれるので助かる」と感謝し、志を同じにする仲間の重要性を強調する。「自分が会長になったので、これからは飲み会が増えますよ」と冗談っぽく笑うが、個人のつながりを組織の一体感へ結び付けていこうとする思いは本気だ。

　○…南事業会には工業や建設業だけではなく、物販店や士業など、あらゆる業種のメンバーが所属。個々の事業者では対応が難しい課題を組織の力で解決へ導く力がある。「若い世代の参加を広げたい。もっと外へ目を向け、ＳＮＳも使って情報発信を強化したい」と語り、行政や他の経済、商業団体とも積極的に交流しながら新しい会のあり方を模索する。