思い上がらず、日々成長

　○…子どもたちが収穫した米を地域住民に振る舞うイベント「収穫祭」を11月19日に企画。例年の約２倍の人が訪れ、大いに盛り上がった。「本大岡地区の全住民が顔見知りになれるような取組を広げていきたい」という志を胸に抱く。

　○…神奈川区出身。結婚を機に30歳の頃に真金町に引っ越し、その後は若宮町で暮らす。２人の子どもが大岡小学校に在校時はおやじの会に入り、学校行事の運営などに携わった。「地域の方々と交流し、下町特有の人の温かさにふれた」といい、地域活動にやりがいを感じたとか。南消防団は４月に定年退職となったが、本大岡地区社会福祉協議会の役員や若宮町一・二丁目町内会の副会長を務めるなど、今も第一線でまちを支える。住民の困り事を安価で支援する「ちょこっとボランティア」の活動に参加。ＹｏｕＴｕｂｅで木の剪定を勉強するなど、努力家の一面をのぞかせる。「皆さんに『ありがとう』と言っていただけることが何よりもうれしい」ときっぱり。

　○…40年間、市営バスの運転手として市民の足を守る。大ベテランだが、「思い上がれば成長が止まる。ブレーキを踏むタイミングなど、お客さまが安全かつ快適に乗車できる運転を突き詰めている。毎日が勉強」と慢心しない。乗客との心温まるエピソードが多く、折り鶴をプレゼントしてくれた乗客の少女が大人になり、偶然再会したことも。「折り鶴は今でも大切に保管している。乗客の皆さまが元気だと、自分のことのようにうれしい」と笑顔。

　○…双子の弟は同じ職場で働き、「子どもの頃から二人で一人前」と信頼を寄せる。収穫祭の準備や運営も手伝ってくれたといい、良き相談相手でもある。二人三脚でまちを盛り上げていく。