学校･地域の架け橋に

　○…地域の活性化支援などを行うＮＰＯの代表を務め、横浜総合高校と協力し、地域交流や国際理解への関心を高めるイベントを開催する。「学校の授業で学ぶ知識だけでなく、課外活動を通じて得られる感動や成功体験も大人になるまでの過程として大切」と語り、子どもたちを思う。

　○…保土ケ谷区出身。元教員で、南区では横浜商業高に18年間、横浜総合高では校長も任され、７年間勤めた。生徒の就業体験など、課外活動をサポートする機会を多く担った。課外活動にやりがいを感じるからこそ、教員としてサポートできる時間に限界があるという葛藤もあったとか。「課外活動などを支援することが教員の負担軽減にもなる」と考え、今年、ＮＰＯ法人「体験活動サポート開港場」を設立した。就業体験の場の提供のほか、経済的な理由などから高校を退学した人の教育支援など、幅広く取り組む。

　○…「明るく、軽く、前向き、前進」がモットー。教員時代、冗談を言って場を和ませていた関西出身の同僚に影響を受けたといい、吉本新喜劇などを見て、笑いの腕を磨く。「会議で重たい空気が漂った時にボケたりすると場が和む。もちろん、空気は読むけど」と手応え十分。今は小田原市内の大学に勤務し、横浜や川崎の高校で大学をＰＲする業務などに携わり、前向きな性格が活かされているという。

　○…祖母が通町３丁目で今川焼などを販売する店を営んでいたこともあり、弘明寺周辺は幼少期からなじみのある場所。横総高に勤めていた時に弘明寺商店街との交流が生まれ、今もつながりを感じるという。「生徒が地域活動にやりがいを感じられるのも、機会をくださる商店街の皆さんのおかげ」と話し、感謝の気持ちを抱き続ける。