神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2021年6月17日 エリアトップへ

横浜市内障害者施設 コロナで販路減り苦境に 仲介組織が下支え

社会

公開:2021年6月17日

  • LINE
  • hatena
駅構内で自主製品を販売する施設関係者
駅構内で自主製品を販売する施設関係者

 障害者の就労支援の場となっている横浜市内の障害者施設などで作られた自主製品の販路や請負業務が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い縮小している。こうした中、仲介組織が仕事を発注したい企業・行政と各施設をつなぐ支援に動いている。

 市内には現在約600カ所の障害者施設があり、障害者の社会参加の機会提供として工業製品の検品、清掃などの請負や菓子や工芸品の製造・販売などを行う。この売上げの中から工賃として報酬が支払われる。

 多くの施設では区民まつりや地域の祭りなどで自主製品を出張販売していた。しかし昨年から続くコロナ禍で、多くのイベントや行事が中止に。

 西区の地域活動ホーム「ガッツ・びーと西」では、みなとみらいの企業内でのアロマストーンや消臭剤などの販売が中止。自施設窓口でしか販売できず施設外の売上げがほぼない状態が続く。「商品が売れないと障害者のモチベーションにもかかわる」と担当者。30以上の施設がある泉区では、施設内での買い物を促すシールラリーを実施するなど工夫を凝らす。

 市は公共施設内での販売機会を提供しているほか、物品調達や業務委託など1000件、3億円以上の業務を優先的に障害者施設へ発注。だが多くの施設で売上げが低迷している状況だ。

マッチングに実績

 こうした中で地道に販路をつないでいるのが、2015年に発足したよこはま障害者共同受注総合センター「わーくる」。横浜市社会福祉協議会が運営し、行政や企業からの発注内容を障害者施設と調整。両者の橋渡しを行う。348の障害者施設が登録しており、行政からは印刷業務、民間企業からは部品の組み立てや食品購入などが多いという。

 昨年度は行政や企業から471件の発注相談があり306件が施設への業務依頼につながった。わーくるの知久達哉事業推進課長は「コロナ禍で従来の販路が止まる厳しい状況から、新たに登録した障害者施設も多く仕事を得た割合は上がっている。今後も仲介数を増やしたい」と話す。

保土ケ谷区版のローカルニュース最新6

園児が義援金集めに一役

園児が義援金集めに一役

霞台保育園 能登半島地震受け、市に寄付

3月28日

プロ楽団のリハ公開

かながわアートホール

プロ楽団のリハ公開

4月2日、3日

3月28日

地域の担い手育成

地域の担い手育成

「はぐくみ塾」5月開始

3月28日

「働きやすさ」の事例紹介

IDEC横浜

「働きやすさ」の事例紹介

傾聴、提案で企業支える

3月28日

赤ちゃんと母・父に「感謝」

かながわアートホール

赤ちゃんと母・父に「感謝」

心温まるコンサート盛況

3月28日

横浜FC、数的不利も耐えて勝ち星

【Web限定記事】

横浜FC、数的不利も耐えて勝ち星

3月28日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや

    vol.514

    ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや

    「春の花【2】」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

    3月21日

  • 法話箋 〜鹿苑〜

    日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載35

    法話箋 〜鹿苑〜

    行位論(ぎょういろん)について―六即説(ろくそくせつ)―

    3月21日

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook