一般社団法人神奈川県調理師連合会の小山正武会長(67)がこのほど、保健衛生分野で県民功労者として表彰された。組織の充実と調理師の指導育成から、保健衛生の向上に尽くしたことが評価された。
県民功労者表彰は団体や地域の活動などを通じて、公共の福祉に貢献した「特に業績が優れた人」を称えるもの。社会福祉、保健衛生、産業・経済、教育・文化、生活環境の分野に分かれ、70回目となる今年度は43人が選ばれた。6月13日には神奈川県庁で表彰式が行われた。
区内で唯一
小山会長は調理業界に身を置いた当初から衛生管理を徹底しており、手洗いマイスターの資格を取得。自らが経営している株式会社つま正の従業員や調理師会会員、市場関係者などへ自らが手洗い講習の講師となり、公衆衛生の啓発を行ってきた。
同会長は1972年に調理師免許を取得後、同連合会に入会。設立から理事を務め、専務理事や副会長の要職を経て2年前から会長となり、組織の充実や調理師の育成を進めてきた。
東日本大震災の復興支援にも貢献した。三陸地方に何度も足を運び、同社のチーズケーキの無料配布を行い、食を通して支援した。
地域に向けては、地域のスポットを半日かけて歩く「我がまちかながわ小旅行」を企画。毎回100人以上が参加し、県民の健康増進に努めた。食育の推進も実践。市場内に保育園を設立し、市場の野菜や魚を使った給食を提供し魚食の普及を進めている。
区内で唯一表彰された小山会長は「名誉な賞をいただけて光栄。今後も取り組みを続け、地域に貢献していきたい」と喜びを語った。
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