神奈川大学２年生で「キャンドルナイト」の実行委員長を務める
千葉龍聖さん
六角橋在学　20歳

六角橋の活動地元へ還元

　○…地域住民らによる手作りのキャンドルホルダーに光を灯し、人々のつながりを再確認する六角橋の「キャンドルナイト」を開く。実行委員会のメンバーは自身より上級生が多い中、全体を取りまとめる立場に。「色々なアイデアが出てくるので、刺激や学びが多い。今回はアフターコロナを待ち望むみんなの気持ちが強いので、その思いを共有できたら」

　○…小学３年生の時、地元茨城県にあるＪ２のプロサッカーチームの試合を観戦し、「得点を防ぐゴールキーパーが、１人だけ違うように見えて格好良かった」とサッカーを始めた。高校入学後に熱中したのは生徒会活動。校則の改革など生徒主体の学校づくりに楽しさを覚え、入学から数カ月で思い切ってサッカー部を辞めた。「自分が取り組んだ結果、喜んでいる他の生徒を見ると自分までうれしくなる」。３年生で生徒会長を務め、周囲の声を吸い上げながら学校運営に関わる充実感と責任感が一層高まった。

　○…顔の広い消防士の父親に連れられ、地域課題などを考える集会に出席。そこでまちを元気にしたいという人々の熱意に触れ、将来は地元の市役所職員になるという目標を持つ。大学では自治行政学科で学び、地元の商店街とは対照的に地域との関わりが強く活気にあふれた六角橋についても理解を深めるため、地域ケアプラザでのアルバイトを通してまちづくりの視点を磨いている。

　○…水泳やミニモトクロスなど幼少期から何でも挑戦できた家庭環境に感謝し、「何事からも何かを得よう」という心掛けを大切にしている。２年生ながら実行委員長に名乗り出たのも、「経験を来年に生かすため」と頼もしい。六角橋で培った地域とのつながりを、成長の糧にする。