神奈川区 社会
公開日:2023.08.31
関東大震災100年
記憶をつなぎ、災害に備える
金蔵院には供養塔
明日9月1日で、1923年の関東大震災の発生から100年の節目を迎える。
相模湾を震源とし、マグニチュードは7・9を記録した関東大震災。神奈川県を中心に南関東一帯を襲った災害では、死者・行方不明者は約10万5千人に達したといわれる。横浜市でも大きな被害が記録され、住家の全潰棟数は約1万6千棟で、これは当時の人口が横浜市の5倍の東京市より、約4千棟多い。
地域住民が建立
神奈川区でも大きな被害が起き、東神奈川駅は大破し、列車の脱線や火災も発生し、周辺地域は混沌とした状況だったといわれる。特に区内は工場も多く火災も各所で起こり、『横浜市震災誌』では「殊に神奈川駅以東の目貫場所である各町は、一斉に焦土となった」と記される。
そんな東神奈川駅近くの金蔵院=東神奈川1の4の3=の境内には、大きな石塔が建てられている。これは震災の翌年に、地域住民の4人が発起人となり、地震での被災者を偲び「大震火災横死者供養等」の碑銘が彫られた塔が建てられ、毎年9月1日には供養法要が執り行われた。
供養塔は、第二次世界大戦での横浜大空襲の影響で吹き飛ばされ、一度所在不明となってしまった。しかし震災後80年となった2003年、京浜急行株式会社が仲木戸駅改修工事の際に埋もれた塔を発見。境内に搬入して再建され、供養法要も再開し現在に至る。
「境内の土の中から、震災や戦争で地域に飛び散った茶碗などの破片も見つかったこともある」と被害の大きさを語るのは同院の佐伯隆範副住職。発生時刻に合わせて、明日の正午前から今年も法要を執り行う(一般参加も可)。「しっかりと供養しながら、自然災害の恐ろしさと大きな被害があった事実を地域に語り継ぎ、防災への意識を高めてもらいたい」
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