意見広告・議会報告
予算委員会で知事に質問 県政報告 要介護高齢者を支援する取組 県議会議員 片桐のり子
令和7年度予算委員会において、要介護高齢者に対する支援体制について総括質疑を行いました。本県では、介護人材不足や地域医療の限界、認知症対策など、多くの課題が山積しています。要介護高齢者を取り巻く課題解決に向けて、黒岩知事に質問しました。
介護人材確保とDX
黒岩知事からは、要介護高齢者や認知症の方の増加と介護人材不足への対応は喫緊の課題という認識が示され、認知症疾患医療センターの整備や認知症未病改善キャラバンの実施など、これまでの取組が説明されました。人材確保に向け、地域医療介護総合確保基金を活用し、介護職員の研修制度の充実、処遇改善、労働環境整備を進めていることや、介護現場の負担軽減のため、ロボットやICT機器の導入を推進して業務効率化を図っている等の答弁がありました。
今後は、デジタル技術を効果的に活用した、いわゆる医療介護DXを強化し、オンライン診療の拡充や遠隔健康管理支援、介護ロボットの導入を積極的に進める方針が示されました。また、認知症高齢者の行方不明対策として、捜索依頼を迅速に一斉配信するシステムの開発に着手し、令和7年度予算に計上したことも報告され、これらの取組を通じ、誰もが安心して介護を受けられる環境整備を進めていく決意が述べられました。
地域で支える在宅介護
私は、高齢化が進む中で、できる限り自宅での生活を希望する高齢者が多いことに加え、特別養護老人ホームなどの施設入所を希望しても待機者が多く、やむなく在宅で過ごさざるを得ない方もいらっしゃる現状を指摘しました。こうした方々が安心して生活できるよう、家族だけでなく、医療・看護・介護の専門職、さらには地域の支援体制が不可欠です。今後は、これらが連携して在宅ケアを支える仕組みの整備が求められます。
県として、地域全体で支える介護の在り方を推進し、要介護高齢者に対する持続可能な支援体制の整備を進めることを強く要望しました。誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる社会の実現に向け、引き続き取り組んでまいります。
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