市政報告
終戦から80年不戦誓う
日本共産党横浜市会議員　宇佐美さやか

　１９４５年８月15日、太平洋戦争が終わりを告げ、今年で80年。戦時中のことを記憶している方々が少なくなる中で、この機会に『戦争とは、何か』という事実に基づいた資料などを見る、戦争体験を聞く会に参加するなどの機会を子どもたちや若い世代とも共有し、「私たち大人ができることは、何か」を改めて考えてみることも必要ではないでしょうか。

　そして、世界を見渡せば、未だにロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるパレスチナガザ地区への攻撃が続き、ニュースを見る度に、本当に胸が痛みます。一日も早い停戦を求め、１人ひとりができることを考え行動することも求められています。

デマ・排外主義の先には

　先の参議院議員選挙で、日本にいる外国人を敵視し、彼らのせいで日本人の生活が苦しいのだと主張する政党が議席を伸ばしました。しかし「外国人の犯罪が増えて治安が悪くなっている」「外国人は簡単に生活保護がもらえる」などという事実はありません。むしろ減少しています。私たちの生活苦の原因は、賃上げを抑制し、不安定雇用を広げてきた自民党政治によるものです。

　このような事実に基づかない情報の流布や外国人差別を助長する排外主義が何をもたらすのか。日本では、関東大震災が起き混乱状態の中「朝鮮人が放火や暴動を起こした」というデマが拡がり、朝鮮人の大虐殺という事件にまでなりました。そして外国人に対する矛先は、やがて日本人にも向けられるようになりました。広く国民を監視し、自由と民主主義を圧殺する力となって、「反戦・平和」「民主主義」を訴える人たちを弾圧し、日本が侵略戦争へと突き進んだことは、決して忘れてはいけない歴史の教訓です。絶対に戦争する国に戻してはいけません。多様性を認め合える努力を続けることと、二度と戦争をしないと決めた憲法９条を守るために、引き続き、議会でも力を尽くしたいと決意をしています。

核兵器廃絶の思いも

　昨年のノーベル平和賞を受賞された日本原水爆被害者団体協議会のみなさんとも協力し世界中の核兵器の廃絶も求めていきます。

宇佐美さやか

神奈川区西神奈川3－2－17

TEL:045-491-6843

http://www.usami-sayaka.jp/