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公開日:2025.08.21

剣道体験で日米交流
松本中生徒が指導

  • 剣道着を着た部員の胴へ打ち込む参加者

  • スイカ割りも体験

 松本中学校で8月6日、柔道の国際合宿でアメリカから来日した若者たち約30人を対象にした剣道体験会が行われた。同校剣道部の部員たちが講師を務め、英語での指導に苦戦しながらも交流を深めた。

柔道国際合宿の一環

 同校の教諭が国際合宿の事業に関わっていることから実現したもの。10日間の合宿プログラムの一環として、柔道と同じ武道である剣道に触れてもらおうと企画された。

 格技場に集まった7歳から17歳までの参加者を前に、部員たちがあいさつや正座の仕方といった基本的な礼法から、竹刀の振り方、小手や胴の打ち方などを二人一組で指導。「モア・スローリー(もっとゆっくり)」など英語や身振り手振りを交えながら、剣道の技術と精神を伝えた。

 柔道では年代別の国際大会にも出場経験のある選手たちも、剣道は初体験。クリスチャン・コチャードさん(16)は、「剣道は竹刀だけでやると思っていたので、防具をつけることを初めて知った。初心者の気持ちを思い出すことができてよかった」。メンフィス・ミラーさん(15)は「同じ武道でも、相手を投げる柔道と竹刀で叩く剣道の違いを感じた。言葉は通じなくても、ジェスチャーで伝わりました」とそれぞれ感想を話した。

 部長の藤原希さん(2年)は「剣道の楽しさや、外国と日本の文化をつなげたいという思いで臨んだ。英語をもっと頑張ろうと思いました」と話した。

 練習後にはスイカ割りも行われ、終始和やかな雰囲気に包まれた。顧問の永田大貴教諭は「皆さんの礼儀正しさなど、我々も学ぶ部分があった。生徒にとってもこうした機会を通じて、言葉がわからなくても一歩前に出る勇気を培う経験になれば」と話した。

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