神奈川区 政治
公開日:2026.10.22
新市長誕生 各党相乗りで新人圧勝 2026横浜市長選回顧〈上〉
横浜市長選が終盤を迎えた10月15日、中区のホールで行われた原澤敦美氏の「総決起大会」には約1千人(主催者発表)が集まった。あいさつする候補者の横に推薦・支持した自民、公明、維新、国民の各党を代表する市議や国会議員が並び、支援を訴えた。大会を終え、自民市議は「流れに乗ったね」と満面の笑みを見せ、この時点で勝利を確信していた。
自民主導で協力呼びかけ
今年1月、市幹部職員が当時の山中竹春市長によるパワーハラスメントを告発した。7月30日に第三者調査委員が複数の言動をパワハラと認める報告書を公表。その時点で市会には山中氏の辞職は避けられないとの見方が広がった。
自民関係者の話では、8月上旬には原澤氏と接触し、有力候補として準備を進めていたという。自民は昨年の市長選で山中氏をともに応援した公明や立民、他の政党にも協力を呼びかけた。立民は統合型リゾート(IR)再誘致の懸念が拭えないとして、この枠組みに加わらず、最終的に元立民の中谷一馬前衆議院議員を県連が支援することになった。
9月、自民主導で原澤氏の擁立が正式に決まると、山中市政では市長と距離があった国民、維新も支援を決め、公明を含めた4党相乗りの体制が固まった。選挙戦での原澤氏の街頭演説では、4党の市議や県議、国会議員が次々にマイクを握って支援を訴えた。
7人が立候補する中、原澤氏は得票率約4割の圧勝。結果が判明した10月18日夜、自民市議は「気持ちの良い選挙ができた」と4党連携の成果を誇らしげに語った。
4党は市会勢力の約7割を占める。「巨大与党」の誕生に原澤氏を支援したある市議は「今回は政党の選挙だった」と振り返り、二元代表制の中、市長と市議が対等に議論を交わせるかを案じていた。
◇ ◇ ◇
前市長の辞職に伴って行われた市長選は、新人の原澤敦美氏が当選した。選挙戦から見えてきたものを3回にわたって振り返る。
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