区内坂戸の税理士・高橋昌也さんが、中高生を対象とした投資の「入門書」を上梓した。同書は投資の定義にはじまり、事業投資や金融投資などをテーマに具体例を交えながらさまざまな投資を親しみを感じる言葉で解説する。
高橋さんが手掛けたのは「高校生からはじめる投資のはなし」(日本橋出版)。中高生を対象に、投資の概念を知ってもらおうと書き下ろした。「投資についての本はたくさんあるけど、ほとんどが株式や不動産投資など限定的なものばかり。投資の全体像が見えるような包括的な本を目指しました」と話す。
高橋さんは本紙コラム「お金のはなし」を執筆するほか、ラジオ番組でコメンテーターを担当しており、税金や経営などについて解説している。今回はあえて、「若いうちに知っておいてほしい」と中高生向けの本を執筆した。高橋さんが考える投資とは、「自分の持ち物を事業に投じること」。自分で開発したものを販売することも、自分が歌った動画をインターネット上にあげて広告費を得ることも、広い意味での投資といえるという。「向き不向きはあるけど、将来の選択肢は実はたくさんある。みんなが会社に就職するから、といった理由で自分の将来を決めないでほしい」と力を込める。
息子の助言も
自身も高校生の息子を持つ父親。当初、タイトルは「中学生から始める投資のはなし」だったが、息子の「『中学生から』と書いてあったら、高校生は手に取らない」という率直な意見から変更。「高校生のリアルな声を聞きました」と苦笑する。
同書は投資の「入門書」であり、投資でお金を増やすための方法を記した本ではない。「自分の人生の裁量権は自分のもの。今後、投資することによって、どんな可能性があるか考えてもらうきっかけになれば」と話した。148ページ、1400円+税。amazonなどで購入できる。
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