笑顔をみせる藤田レヴィさん
東高津小学校４年生の藤田レヴィさんが、ＭＯＡ美術館が主催する全国児童作品展（絵画の部）で「日本ＰＴＡ全国協議会会長賞」を受賞した。藤田さんはこの作品展で過去２回、銅賞（市表彰）を受賞。「３度目の正直」となった今回さらに才能を開花させた。
「ＭＯＡ美術館全国児童作品展」は学習指導要領に基づき、子ども達が情操を養い豊かな心を育むことなどを目的に実施されており今開催で32回目。海外を含め約16万５千点もの応募作品の中、川崎市からは「市長賞」に相当する絵画を審査対象としてエントリー。審査会の結果、藤田さんの作品が神奈川県内の出展作品の中でも最高賞となる「日本ＰＴＡ全国協議会会長賞」を受賞した。
今回の受賞作となった「ぼくのクリームソーダビーチ」はアイスクリームの部分を砂浜に見立て、コップの中でも楽しそうな人たちの様子が描かれた、夢のある秀作。「京都に住む祖母たちと一緒に飲んだクリームソーダが美味しかったし、色もきれいで面白いアレンジができると思ったから」と、作品づくりのヒントとなったエピソードを話した。
年中の頃から美術教室に通い画力を養う一方、作画に取り掛かると高い集中力を発揮するアーティスティックな一面も持つという藤田さん。今作も、白色を薄く塗ったり、画材の濃度を微妙に調整するなど試行錯誤の結果「自分の満足できる『氷』が描けました」と会心の出来映えといった様子。過去に２度、この作品展に応募した際は共に川崎市の「銅賞」。「（３回目は）今までにない素晴らしい賞を頂け、光栄に思っています」と、母親の晶子さんも「３度目の正直」となった息子の快挙を一緒に喜んでいた。
校内ポスター、制作も
スリランカ人の父親と日本人の母親を持つ藤田さんは、工作や絵を描く事が好きな小学４年生。通っている東高津小でも「手を洗おう」などと呼び掛ける校内ポスターの制作を買って出るなど、特技を活かして学校生活を満喫しているという。「これからは自分のカメラを買ってもらい色々な風景を残したい」と、今後の夢を語った。
受賞作となった「ぼくのクリームソーダビーチ」は斬新な構図と細やかな描写が特徴的
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