多摩区・麻生区 社会
公開日:2021.06.25
「生ごみ堆肥」 農園で活用
市内8カ所、トカイナカも
家庭での生ごみの堆肥化を推進する川崎市は、堆肥の活用場所として市内8カ所の農園等と連携。今月、生ごみ堆肥の受け入れを開始した。
川崎市では、焼却ごみ量の約4分の1が家庭から出た生ごみ。市は生ごみ削減のため、自宅で堆肥化するコンポスト化容器の購入助成などに取り組んできた。一方、集合住宅等の住民から、堆肥を使う場所がないといった声があったという。
今回、多摩区内では東生田の「トカイナカヴィレッジ・松本傳左衛門農園」が受け入れ先の一つに。農園体験を提供する同園では化学肥料は使わず、馬ふんに野菜のクズを混ぜ、3カ月ほどかけて堆肥をつくっている。「明治大学馬術部や動物病院で飼育する馬の馬ふんを活用。すごく良い堆肥ができ、野菜づくりに役立っている」と同園の松本穣さん。生ごみ堆肥の受け入れについて、運営を担う西山雅也さんは「堆肥は完熟させないと虫のエサになり、野菜に悪影響になってしまう。受け入れ後は堆肥所で一緒に混ぜて、成熟させてから活用できれば」と話す。
堆肥の受け入れ場所は同園のほか、社会福祉法人はぐるまの会(宮前区水沢)や野菜だいすきファーム(同菅生)、ヒサマツ自然農法の会(麻生区東百合丘)などがある。持ち込みまたは郵送で、事前に電話かメールで問い合わせが必要。
各施設の連絡先や注意事項は市ウェブサイト「生ごみの減量化・資源化」のページに掲載。問い合わせは市環境局減量推進課【電話】044・200・2605。
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