多摩区・麻生区 社会
公開日：2023.10.20
市健康安全研究所 所長
岡部氏が神奈川文化賞
感染症対策における功績
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取材に応える岡部氏＝４月撮影
神奈川の文化の向上発展に尽力した個人・団体を県が表彰する「神奈川文化賞」。今年度受賞者が10月10日に発表され、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏（77）が保健衛生の分野で受賞した。新型コロナウイルスなどの新興感染症を含む感染症における功績が評価された。
岡部氏は、慈恵医大卒、慈恵医大小児科助教授、国立感染症研究所感染症情報センター長などを経て、２０１３年に川崎市衛生研究所（現・健康安全研究所）所長に就任。新型コロナ感染症について、正しい情報を市民に伝達するとともに、政府の対策専門家会議に参画。内閣官房参与（感染症対策）などを歴任し、コロナウイルス感染症対策、感染症法改正に向けた内閣法改正案などについて、国会予算委員会、内閣委員会で参考人として意見陳述を行った。
受賞に際し岡部氏は、「県の一画である川崎市で、多くの方々とともに取り組んだ対策を評価いただいたものと考えている。人々の身近にあるのが感染症。強がり過ぎず、恐れ過ぎることなく、対策を続けていきたい」とコメントした。
72回目となる今年度は、４人が文化賞を受賞。若い世代を奨励する「未来賞」には２人が選ばれた。
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