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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.06.05

早野聖地公園里山ボランティアの会長に4月に就任した 松林 雄介さん 横浜市在住 76歳

  • 松林 雄介さん (写真1)

自然への愛を次世代へ

 ○…伐採材を活用した炭焼きや農業体験、地域交流など早野聖地公園をフィールドに多様な取り組みを展開する、川崎市内最初の里山ボランティア団体。70人以上をまとめる会長にこのほど就任した。学校や地域からの依頼が年々増え、自然教育やふれあいを大切にする一方、本来の設立趣旨である里山保全への思いも新たにする。「里山は人の手が入ってこそ若返る。原点に立ち返り、皆で話し合いながら維持、管理に努めていく」

 ◯…出身は長野県。木曽川で泳ぎを覚え、冬には40〜50cmほど積もる雪の中をスキーを履いて小学校に通った。「都会は違ったのだろうけど、ガスなんて無くてね。子どもの頃は薪を割って、お風呂の火にくべる係だった」。豊かな自然は身近にあり、大学時代に始めた登山がライフワークに。北アルプスの剱岳など岩稜の山にも挑戦し、山岳指導員やガイドの資格も持つ。「もう無理は利かないから、ハードなことはしない。妻に止められる」と苦笑する。

 ◯…会社勤めをしていた50代の頃、よく散歩に出かけた早野聖地公園で声をかけられ、そのまま入会。10年前に定年退職し、73歳で山岳ガイドも定年を迎え、里山での活動に力を入れるようになった。「家にいればスイッチ一つで何でもできる時代。ここでは体を動かさないと何もできない。それがいい」。緑と岩山、そして雪。自然の良さが原点にある。

 ◯…日本百名山を踏破し、次なる目標は二百名山への挑戦。子どもたち家族とのキャンプやスキーも毎年の楽しみだ。大自然と身近な自然、両方を孫世代に残したい、と切に願う。「こんないいもの、自分だけの楽しみにしておくのはもったいないでしょ」。飾らない思いが、未来への活動につながっていく。

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