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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.07.03

ラグビーと教育による国際プロジェクトの構築をめざす 杉野 勝吾さん 麻生区千代ヶ丘在住 17歳

  • 杉野 勝吾さん (写真1)

ネパールの貧困児に自立を

 ○…楕円球がつなぐ縁を信じ、遠くネパールの地に希望の光を灯そうとしている。取り組むのは、ストリートチルドレンの自立を支援するプロジェクト「Streetto Stadium」の再構築だ。現役高校生ながら、日本ラグビー協会やユネスコといった組織へ大人顔負けの行動力でアプローチを続ける。

 ○…3歳からラグビーを始め、現在は強豪・国学院久我山高のラグビー部に所属する。転機となったのは今年の春休みだ。競技で行き詰まりを感じていた時期、視野を広げようとNGO「国境なきラガー団」の遠征メンバーとしてネパールへ渡った。虐待や貧困といった厳しい環境に生きる子どもたちが、ラグビーを通じて弾けるような笑顔を見せ、自らの役割を全うする姿に衝撃を受けた。「出会ってしまった以上、見て見ぬふりはできない」。現地に行く前の「かわいそう」という先入観は、子どもたちの未来への強い可能性へと変わった。

 ○…帰国後、わずか3カ月でプロジェクトの実現へ突き進んだ。現地ラグビー協会が財政難などで中断していた活動に、基礎教育を授ける「寺子屋」の視点を追加してリニューアルを提案。現地の女子代表キャプテンの賛同も取り付けた。「一時的な物資の支援ではなく、学んだ子が次は教える側に回るような循環システムを作りたい」

 ○…単なるボランティアではなく、持続可能な事業として定着させるため、大学での学びも見据える。「まずはネパールの現状を知ってもらい、地域の大人や同世代の仲間が行動を起こすきっかけを作りたい」と力強く前を向く。慣れ親しんだ新百合ヶ丘を拠点に、世界各地の貧困児へとこの循環を広げるため、若きラガーマンの挑戦は始まったばかりだ。

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