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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.06.26

川崎市立多摩病院の病院長に4月に就任した 奥瀬 千晃さん 麻生区はるひ野在住 58歳

  • 奥瀬 千晃さん (写真1)

真摯に、愛ある医療を

 ○…川崎市北部の地域医療を支える多摩病院。副院長を12年務め、このほど病院長に就任した。同院は今年、開設20年を迎えた。働き方改革や人材不足など、医療現場を取り巻く環境が激変している昨今。「市民がいつでも、安心し満足できる、愛ある医療を提供します」という病院の理念を今一度噛みしめ、「職員一丸となって、地域に信頼される病院づくりにまい進する。多摩病院がここにあって良かった、と言ってもらえるように」と使命感に燃える。

 ○…幸区出身。小児喘息に苦しんだ幼少期。「これから医者に行くというだけで安心し、着く頃には発作が軽くなる気がした」。その経験が医療の道を志した原点だ。一方で夜間に発作を起こした際、「こんなに症状が軽いのに来たの」と、応対した医師の心ない言葉と悲しそうな親の顔を見て、小学生ながら「安心感を与えられる医者になる」と心に誓った。

 ○…隣の宮前区に住んだこともあり多摩区はなじみ深い。「自然が豊富で学生が多く活気溢れる街」。他方、医師として勤務してみると、行政、医療機関、訪問看護などの連携が強く、地域ぐるみで一生懸命に人を守ろうとする意識が高いことに感銘を受けた。「当病院が地域包括にどう貢献できるかが課題であり目標」と思考をめぐらす。

 ○…中高時代はバンドでギターやベースを手に80年代のロックに傾倒したが、最近は娘の影響でK-POPや韓国のドラマ音楽がブーム。中学生の娘のバレーボールの応援に行くのも楽しみの一つだ。「医師として、人として、『いい人』でいたい。患者さんの話をよく聞き信頼される『いい医者』でありたい」と心境を述べ、職員にも「相手を思いやり、全ての人に真摯に向き合ってほしい」と期待を込める。

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