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公開日:2026.07.03
市全町連濃沼会長 「顔の見える関係」を全域に 就任インタビュー
6月2日に川崎市全町内会連合会の会長に就任した、多摩区菅町会の濃沼健夫さん(81)。これまで多摩区町会連合会などのトップとして、10年先を見据えた組織改革や地域課題の解決を実践してきた。150万都市・川崎を今後どうまとめていくのか。これからの町内会のあり方について話を聞いた。
7区の特色生かし
――市全町連会長としての抱負をお聞かせください。
「川崎市は7つの区があり、南部と北部、駅周辺と郊外で地域のカラーも抱える課題も全く異なります。私は市全町連の会長として、それぞれの区の特色や強みを生かしつつ、全体を一つにまとめる『まとめ役』に徹したいと考えています。
私が長年活動してきた多摩区は、新旧の住民が温かく調和し、行政や各種団体との『横のつながり』が非常に強い地域です。この多摩区で培った『みんなで街を良くしていこう』という熱量を、川崎市全体にも広げていきたいですね」
デジタル化の先
――時代の変化に合わせた町内会改革を推進されていますね。
「情報共有をスムーズにするため、LINEの活用やデジタル回覧板といった『DX(デジタル化)』は不可欠ですし、実際に進めています。しかし、デジタル化が進む一方で、新たな課題も見えてきました。若い世代が『ネットで情報が見られるなら、わざわざ町会に入らなくてもいいや』と思ってしまう現象です。
大事なのは、デジタルはあくまで道具であるということ。町内会の本質は『人と人とのつながり』です。近年、災害が多発していますが、お互いに『顔の見える関係』を作っておくことこそが、最大の安全・安心につながります」
担い手の育成へ
――若い現役世代に関わってもらうためのアイデアはありますか
「『子どもが楽しめる場』をどれだけ作れるか、が鍵です。子どもが喜ぶお祭りやイベントがあれば保護者も自然と足を運んでくれますし、そこが地域と交わる『きっかけの場』になります。
また、現役世代に役員をお願いする際、昔のように強制するのは絶対にNGです。『できる範囲で、できる時に手伝ってほしい』という姿勢で負担を減らしていく。当町会でも、そうやって30代〜50代の若い役員が少しずつ増え始めています」
――最後に、川崎市民の皆様へメッセージをお願いします。
「若い方も、お年を召した方も、ぜひ『お互いに交流する』ということを大切にしていただきたい。都市化が進むからこそ、日常の中での『顔の見える関係づくり』を、この川崎市全体で新しく、温かく作っていきたいと考えています」
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