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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.09.04

麻生区老人クラブ連合会の会長を務める 石原 満喜一さん 麻生区万福寺在住 82歳

  • 石原 満喜一さん (写真1)

生きがいの橋渡し役に

 ○…各町会ごとにシニアが集い、文化・芸術活動や、運動会や演芸大会、バス旅行などの行事を通じて親睦を深める老人クラブ。区内20団体、約千人の会員を束ねる連合会の会長として、舵取りや調整を担う。「参加してくれるシニアの方が活躍し、生きがいを感じてもらえるように、橋渡し役を担いたい」とまっすぐに述べる。

 ○…大分県出身。港町で生まれ、釣りや磯遊びをして育った。就職後は工場や発電所の設計技師の道に進み、部署再編に伴い上京した。高度経済成長の時代。国内外の現場を飛び回り続けた。仕事の中で学んだのは柔軟性。「場所が違えば価値観も違う。目の前の人に合わせることが大切」と語る。持家を検討していた50年ほど前、万福寺の土地を見つけた。「自然豊かで、子育てにぴったりだ」と移り住んだ。

 ○…家は妻に任せて仕事一筋で働き、定年を迎えた。何をしようかと考えていた時に町内会から声がかかった。最初は「地元のことがわからない」と戸惑いもあったが、近所との交流が楽しく、積極的に活動するようになった。仕事で培った柔軟性と調整力が生き、信頼を得て町内会の役職を歴任。2023年からは区老連会長を任せられた。重視するのは話し合いを重ねること。「委員を中心に、一人ひとりにやりがいをもって参加してもらいたい」

 ○…今年6月にひ孫が相次いで2人生まれた。「写真を見るたびに笑顔になる。次に会える日が楽しみ」とほほ笑む。定年の延長や高齢化により、区老連の会員数は30年前から半減した。活動を停滞させまいと取り組むのは世代間交流。演芸大会に幼稚園を招き、発表してもらった。「シニアの交流を多世代にも広げられたら」。これからも前向きに歩み続ける。

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