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多摩区・麻生区 社会

公開日:2026.10.17

王禅寺東井上さん 子どもたちと米作り40年 市長・教育長から感謝状

  • 福田市長から感謝状を受け取る井上さん(左)

    福田市長から感謝状を受け取る井上さん(左)

 麻生区内で40年間にわたり小・中学校の子どもたちに田植えや稲刈りなどの農業体験を指導してきた井上俊夫さん(78・麻生区王禅寺東在住)に対し、10月15日、川崎市長と市教育委員会教育長の連名による感謝状が贈呈された。川崎市役所本庁舎で行われた贈呈式には福田紀彦市長や落合隆教育長らが出席し、長年の地域教育への貢献をたたえた。

 井上さんが指導を始めたきっかけは、1986(昭和61)年に白山中学校の教員から「生徒に田植えや稲刈りを見せたい、体験させたい」と声をかけられたことだった。自動車メーカーで車の開発に携わるサラリーマンとして働きながら、実家の田んぼを守っていた井上さんは「それなら」と快諾。現在は真福寺小学校(寺子屋含む)、王禅寺中央小学校、麻生小学校、虹ヶ丘小学校の4校で、児童たちに米作りの魅力を伝え続けている。

 「なかなか体験できない稲作だからこそ、できる限り多くの子どもたちに触れさせてあげたい」。40年間の活動の中で、指導を受けた児童が成長し、保護者や教育実習生となって再び田んぼを訪れることもある。「『僕も昔この田んぼに入った』と声をかけられると本当にうれしい。長年続けてきてよかった」と笑顔を見せる。

 「断れない性格だから引き受けてきた」と照れ笑いを浮かべつつも、自宅には児童たちから贈られた感謝の寄せ書きなどがダンボール箱1箱半にも及ぶ宝物として大切に保管されている。近年は田んぼの用水確保などの課題もあるが、「学校での稲作指導は、体が続く限り続けていきたい」と意気込みを語った。

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