10月1日から愛媛県で開催される「えひめ国体」の山岳競技(リード、ボルダリング)に、川崎市の女子中学生2人、菅原亜弥さん(西中原中3年)と阿部桃子さん(有馬中3年)が神奈川県代表として出場する。
菅原・阿部ペアは今年7月に行われた関東ブロック大会で、リード競技で2位、ボルダリング競技で3位となり、総合2位の成績で国体出場権を獲得した。
国体でのリード競技は、高さ12m以上の人工壁を同チーム2人が同時に登り到達高度を競う。また、ボルダリング競技は高さ5m程の壁に設けられた課題を、2人で制限時間内にいかに多くクリアするかで順位が決まる。2020年東京五輪でクライミングが正式種目に決定したことから注目を集めている競技だ。
ライバル同士、共同練習で汗
菅原さんと阿部さんは、もともとはライバル同士の2人。住む場所も学校も違い、大会で見かけるくらいの顔見知りだったが、今年5月に行われた県山岳連盟主催の大会を機に交流が始まり、今ではLINEで連絡をとりあう仲に。今回の国体競技は2人の連携も大きなポイントになるとあって、共同練習の回数を増やして汗を流している。「2人で練習することで、それぞれの得意、不得意な部分を確認し、課題をクリアすることで向上できる」。
菅原さんは「阿部さんはリードでぶれない登り方をして、一手一手が的確。学ぶことが多い」と話すと、阿部さんも「菅原さんは登り方がきれい。考えながら登っていて、登り方に色々な引き出しをもっている」と互いに実力を認めあう。
国体での目標は表彰台。「お互いの実力を出し切って決勝に残り、表彰台に立ちたい」と口を揃える。高校受験を控え勉学にも忙しい中学3年生の2人だが、今は国体でのメダル獲得に全力を注ぐ。
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