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中原区 人物風土記

公開日:2022.01.01

地元の応援を背に、プロ野球・阪神タイガースで初の開幕投手を目指す
青柳 晃洋さん
川崎工科高校(上平間)出身 28歳

  • 青柳 晃洋さん (写真1)

ぶれずに、新たな頂へ

 ○…野球の日本代表「侍ジャパン」として東京五輪に出場し、阪神では今季セ・リーグ最多勝の栄冠。高校時代を過ごした平間の商店街では、祝福の横断幕が2度掲げられた。「応援してくれる、その気持ちがうれしい」。地元からは凱旋パレードやサイン会を望む声も聞かれるが、「オファーはないですよ。もし受けたら考えてはみますけど」と微笑みながら明言を避けた。

 ○…「本当は高校までで野球を辞めるつもりでした」。その考えを変えさせたのが、中学3年のとき少年野球時代のコーチから掛けられた言葉。「続けていけばプロになれるぞ」。川崎工科高に進学し野球部に入部するや、「プロになる」と公言し人一倍練習に打ち込んだ。1年生でエースを任され、甲子園常連校と対戦しても「負けを考えて臨んだ試合は一度もない」。3年間の心残りは県ベスト16の成績。高校の先輩で元千葉ロッテ投手の内竜也さんらが残した「ベスト8超えを目標にしていたので」。悔し涙を流して夜まで走り続けたグラウンドに、今もオフに訪れ汗を流す。

 ○…恩返しの思いを込め、出身地の横浜市鶴見区の小学校へ、「勝利数×10万円」相当の本などを寄付。先月7日には学校を訪問し児童と触れ合い、目標を追い続けることの大切さや、夢が目標になり得ることを説いた。「憧れを抱いてもらえるようなすごい選手、それでいて子どもたちの身近な存在でありたい」

 ○…「野球エリートではないし、環境に恵まれていた訳でもない。野球が上手いやつもたくさんいた」。それでもぶれずに持ち続けた目標。寅年の今シーズン、目指すは開幕投手。「信頼される投手でないと立てない場所」。「力不足を痛感した」という五輪を糧に、新たな頂を目指す。

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