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中原区 人物風土記

公開日:2024.10.11

NPO法人みどりなくらしの副理事長で、国産木材の利用促進に取り組む
本江(ほんごう) 弘子さん
上新城在勤 56歳

伝えたい、人や木の温もり

 ○…「心豊かなくらしの提案」を合言葉に、次世代を担う子どもたちへ緑あふれる地球を残すNPO法人の立ち上げに中心人物として関わった。親子の集いや、環境にやさしいエコな暮らしの提案が主な活動だ。今、力を入れるのが国内の森林のために国産木材の良さを伝え、利用促進する取り組み。「成長した木を伐採し若木を植えることで、より多くの二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止につながることを知ってもらえたら」

 ○…幼稚園の教諭にあこがれ、ぬいぐるみを相手に先生のまね事をするのが好きな子だった。その夢が叶って幼稚園の教諭になったときに、父から「自分のことすらできないのに人の子を教えるなんて」と笑われたことが忘れられない。自分が親になり、大学生の娘が中学の教諭をめざしている姿を見ると、「あのときの父の気持ちがわかった」とほほ笑む。

 ○…趣味はコロナ禍に始めたウクレレ。見た目の可愛さで衝動買いし、部屋の飾りになっていたがSNSの動画を参考に弾き始めて4年になる。レパートリーも少しずつ増え、仲間たちと「ミモザちゃん」というグループをつくり演奏活動も。「心安らぐひとときを与えられたうれしい」

 ○…東京の下町に生まれ、近所は顔見知りばかりだった。周囲に見守られながら育ったことで、子育ては助け合いが大事だと教えられた。結婚して川崎に来た時、知り合いがいなくて寂しい思いをしたことが活動の原点でもある。NPO法人として市の地域子育て支援センターと連携し、大戸、新丸子、平間のこども文化センターで子育て広場を開く。「就学前の子どもと保護者同士が話しをしたり、のんびり過ごせる場。子育ての悩みを一人で抱えず、気軽に遊びに来てほしい」 

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