能登半島地震
災害時のトイレ、備えは
携帯用不備60% 市、啓発に力
3月29日
地域のボランティア団体「つながりんく へそのお」は5月31日、百合丘ルミナス保育園の子ども食堂で、手作りのランチョンマットやコップ入れを子どもや保護者に配布した。働くママ・パパたちのサポートをしたいという思いから、実現した今回の取り組み。同団体は「使わなくなった布を有効活用して地域のお役に立てれば」と今後への意欲をみせる。
コロナの感染拡大によって、マスクの入手が困難だった昨春。高石地域包括支援センターを中心に、地域住民有志がボランティアとして集まり「手作りマスクプロジェクト」を立ち上げた。自粛で活動を控えていた地域住民らが、布製のマスクを作り、地域の高齢者施設や障害者施設などに配布する活動を行った。
次第にマスクが手に入るようになるとプロジェクトは休止に。参加者の楽しみと活力をつなげるため、有志で「つながりんく へそのお」を発足。余った布や、使わなくなった着物などを持ち寄り、髪留めや巾着、手さげバッグ、お手玉などを子どもたちのために作ろうと活動を開始した。
一方、百合丘ルミナス保育園で子ども食堂を実施しているNPO法人アイゼンに「新学期に向けて使ってほしい」と地域から布の寄付があった。アイゼンは同園の保護者にアンケートを取った結果、ランチョンマット、体操着袋、コップ入れの希望があったことを受けて、「へそのお」に制作を依頼。3月からメンバー40〜50人で、寄付された布を使って、延べ100枚のマットや袋を製作した。
5月31日に開催された子ども食堂で、持ち帰り用の弁当と一緒に配布すると、園児たちは笑顔で受け取った。4歳女児の母親は「なかなか自分で作れない中で、手作り品をいただけるのはありがたい」と感謝した。製作に携わった石塚杏さんは「作るのが楽しいし、孫のような子どもたちが喜んでいるのを見ると、これからの生活の張り合いにもなる」と語った。「へそのお」の事務局を務める小泉悦子さんは「使われない布を使って洋服や小物を作ることで、再生可能な社会にしていきたい。捨てることなく地域で有効活用していければ」と話した。
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