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3月29日
健康の源は、毎朝の体操――。平均年齢80歳の地域有志の団体「香林寺五重の塔・生命の体操同好会」(井上正樹代表)は、2006年から15年間365日、毎朝、合気道の指導者が考案した独自の体操に取り組み、健康増進につなげている。井上代表は「みんな元気で、介護予防や地域交流にもなっている。今後も継続していきたい」と話している。
会の創設のきっかけは一匹の猫。中村光男さん=千代ヶ丘在住=が、愛猫「フクちゃん」を抱いて毎朝散歩していた。次第に近所の猫好きが集まり5人ほどの顔見知りのグループに。散歩コースの香林寺(細山)五重の塔の前で、毎朝体操をしていたのが、小松正治さんだ。小松さんは、成城大学合気道部で監督を務め、区内で合気道の無心塾を主宰している。そのことを知っていたグループのメンバーが声を掛け、体操の指導を仰ぐことになった。
小松さんの体操は、ストレッチや筋トレ、武道、ダンスを取り入れた独自の内容。「呼吸を大事に、高齢者が衰えている部分や関節の可動域を広げるような内容にしている」と小松さん。当初は、1時間くらいだったが「年々みんな歳を取ってきて、30分になった」と笑みをこぼす。
5人ほどだったメンバーは、近所を通る人や口コミで広まり、徐々に増えていった。2008年に正式に「生命の体操同好会」を発足。今では20人以上が参加する。平均年齢は80歳。メンバーの多くは、一度は病気をしたことがあると言い、中村さんは「足や手があがるようになったと評判。機能回復にもつながっている」とその効果を語る。
荒天時は中止だが、基本的には毎朝午前6時30分から実施。小雨でも同寺の東屋で行うことも。「365日、毎朝なので、生活リズムをつくりやすい。強制ではないし、各々が好きな時に好きなペースでやっている。来ない人がいると心配になるし、地域の顔が見える関係ができている」と井上代表。重ねて「新しい人にも来てもらって、続けられる限り続けていきたい」と抱負を語る。
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